【広島市中区】外国人雇用の助成金、採用前と雇用後で何を調べる?

外国人材を採用したいと思ったとき、「使える助成金があるらしい」と聞いても、何から調べればよいのか迷うことがあります。採用前なのか、すでに雇用している人が働き続けやすい職場へ見直したいのかによって、確認する制度や相談先は少し変わります。

地域情報メディア『ひろしまハブ』のエリア担当ライター、ヒデです。紙屋町を通る仕事帰りでも、気になる制度はその場で判断せず、帰宅後に条件を読み直すようにしています。

この記事では、外国人材を雇用しただけで助成金が支給されるとは限らないことを前提に、国・広島県・広島市の情報を分けて見ていきます。対象となり得る取組、申請前に確認したい点、公式情報の探し方を順に整理します。

目次

外国人を雇っただけで助成金が出るとは限らない

最初に押さえたいのは、外国人材を採用した事実だけで支給される助成金ばかりではないことです。実際には、雇用管理の改善、人材育成、働き続けやすい職場環境づくりなどを支援する制度が中心です。

国の雇用関係助成金には、外国人労働者が働きやすい就労環境を整え、職場定着につなげる取組を支援するコースがあります。求人広告費や採用費を直接補う制度とは性格が異なるため、「何を整えるのか」を先に考える必要があります。

採用前ほど、制度名よりも「どんな取組が対象か」を見ます。

国・県・市の情報を分けて確認する

広島市中区に事業所がある場合でも、助成金の中心は国の雇用関係助成金であることがあります。一方、広島県や広島市では、相談窓口、セミナー、日本語学習、受入れや定着に関する支援事業などが案内されることがあります。

お金の支援だけを探すのではなく、採用後の困りごとを相談できる場所もあわせて確認しておくと安心です。外国人材とのコミュニケーション、賃金、人事制度、職場内のトラブルなど、制度の申請前に整理したい課題も出てきます。

確認先主に確認する内容
国・広島労働局雇用関係助成金、雇用管理、届出、制度の申請条件
広島県外国人材の受入れ・定着支援、相談窓口、セミナー
広島市市独自の事業、企業向け相談、関連する支援情報

職場環境の整備が対象になる場合

外国人労働者就労環境整備助成コースでは、就業規則などの多言語化、相談体制の整備、休暇制度の導入、社内表示やマニュアルの多言語化といった取組が対象となり得ます。

ただし、対象となる取組や必要な手続きには細かな条件があります。名称だけで利用できると判断せず、最新の支給要領やパンフレットで、対象事業主・対象労働者・対象経費・実施時期を確認することが大切です。

雇用労務責任者

外国人労働者の雇用管理を担当する人を選任する取組です。

就業規則などの多言語化

就業規則や社内ルールを、働く人が理解できる言語で示す取組です。

相談体制の整備

苦情や相談を受け付け、必要に応じて対応できる仕組みを整える取組です。

助成の対象は「採用したこと」ではなく、職場で行う取組の内容です。翻訳のみで足りるのか、相談担当者の選任まで必要なのかは、必ず公式資料で確認しましょう。

事業主が先に確認したい主な条件

制度によっては、雇用保険の適用事業所であることや、対象となる外国人労働者を雇用していることなどが求められます。在留資格によって対象外となる場合もあるため、在留カードだけを見て利用可否を判断することはできません。

制度のページを開いたら、支給額より先に「対象となる事業主」「対象となる労働者」「必要書類」「開始前の手続き」を確認するのがおすすめです。金額だけを先に見ると、雇用形態や実施時期が合わず、後から申請できないことがあります。

  • 雇用保険の適用状況
  • 対象となる外国人労働者の範囲
  • 計画書を提出する時期
  • 必要となる就労環境の整備内容
  • 取組後に保管が必要な記録や書類

採用前と雇用後で探す順番を変える

採用前であれば、まず在留資格で従事できる仕事内容か、雇用条件に無理がないかを確認する流れになります。そのうえで、採用後に予定している研修や相談体制、社内ルールの整備が制度の対象になり得るかを見ます。

すでに雇用している場合は、現場で起きている困りごとから調べるほうが実際的です。たとえば、説明が十分に伝わらない、相談先がない、休暇の扱いが分かりにくいといった課題が、制度や相談窓口を探す入口になります。

取組を始める前に申請時期を確認する

見落としやすいのが、制度によっては計画の認定を受けてから取組を始める必要があることです。先に翻訳会社へ発注したり、新しい制度を導入したりすると、助成対象外になる可能性があります。

外国人労働者就労環境整備助成コースについても、認定を受けた計画に基づいて取組を行うことが前提です。取組後にも一定期間を経て支給申請する流れとなるため、申請期限だけを見て急ぐのではなく、開始前の手続きを確認することが欠かせません。

STEP
困りごとを一つ書き出す

職場で何を変えたいのかを、具体的な場面とともに書き出します。

STEP
国の手引きで対象を照らし合わせる

対象事業主、対象となる取組、開始前の手続きを優先して確認します。

STEP
広島の相談窓口へ相談する

個別の状況を伝え、次に確認すべき窓口や資料を確かめます。

在留資格の手続きとは分けて考える

在留資格で認められる仕事内容を確認することと、助成金の支給条件を満たすことは別の話です。在留資格に合った採用手続きを進めていても、助成制度の対象になるとは限りません。

反対に、利用できそうな助成制度が見つかったとしても、在留資格に関する確認が不要になるわけではありません。雇用契約、担当する仕事内容、各種届出については、それぞれ必要な窓口で確認しましょう。

広島市中区の事業者が確認したい情報

広島市中区の事業者が国の制度を調べる場合は、まず厚生労働省の雇用関係助成金の案内と、広島労働局の最新情報を確認する流れが基本です。制度の内容、受付状況、必要書類は年度ごとに変更されることがあるため、申請前には必ず公式資料へ戻りましょう。

広島県には、県内企業の外国人材の受入れや職場定着を支援する相談窓口があります。外国人材とのコミュニケーション、職場内のトラブル、賃金や人事制度などについて相談できるため、助成金の対象になるか迷う段階でも活用しやすい窓口です。[1]

助成金だけに絞る前に、今の困りごとに合う相談、研修、情報提供がないかを見ることも、採用後の準備につながります。窓口へ行く前には、職場で困っていること、雇用している人数、整えたいルールなどをメモしておくと、相談内容を伝えやすくなります。

助成金ありきで進めると止まりやすい

求人、在留資格、研修、翻訳、助成金を一度に片付けようとすると、確認漏れが起きやすくなります。制度ごとに対象となる経費、開始時期、必要書類が異なるため、すべてを同じ手続きとして考えないことが大切です。

制度名だけを見ると「使えそう」と感じることがありますが、手引きを読むと、対象となる取組の内容や実施する順序まで定められている場合があります。まずは必要な条件を確認し、迷う場合は開始前に相談するほうが安心です。

申請前に取組の開始日を確認することは、特に外せないポイントです。受付状況、支給額、必要書類は年度や制度改定で変わるため、古い記事や二次情報だけで判断せず、公式情報を確認しましょう。

制度利用が合わない場合もある

職場で何を変えたいのかがまだ決まっていない場合、助成金を探しても話が進みにくいことがあります。採用人数を増やしたい、採用費だけを補いたいという段階では、対象となる取組が見えにくいことがあるためです。

また、計画書の作成や記録の準備に十分な時間を取れない時期もあります。制度利用を急ぐより、雇用条件や受入れ体制を先に固めたほうが、結果として職場に無理が出にくくなります。

広島で外国人材を迎える事業者へ

最初の一歩として、外国人材の採用や定着で困っていることを一つだけ書き出してみましょう。「就業規則を読めるようにしたい」「相談できる担当者を決めたい」のように、具体的な場面まで書くと、制度や相談先を探す入口になります。

急いで申請先を決めるよりも、翌日に読み返しても意味が通る言葉で課題を残しておくほうが、相談時に説明しやすくなります。採用予定の仕事内容、雇用形態、現在の困りごと、これから整えたいことを短くメモしておくとよいでしょう。

そのメモを持って、厚生労働省、広島労働局、広島県、広島市の公式情報を一つずつ確認するところから始めれば十分です。制度名ではなく、職場で改善したい場面を伝えられるようになると、次に相談すべき窓口も選びやすくなります。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「ひろしまハブ」ライター・ヒデ

広島市中区を中心に、暮らしに関わる地域情報を取材・執筆するライターです。手続き、子育て、買い物、イベント、街の変化など、日常の中で気になる話題を生活者目線でわかりやすく伝えます。

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